KITANOMORI ANIMAL CLINIC
北の杜動物病院
022-301-8188
人間も動物も、血管や臓器を出血を止めるために、血管などを結んでとめる縫合糸が原因になり、縫合糸肉芽腫というしこりを形成する病気が起きる場合があります。縫合糸肉芽腫は避妊・去勢手術を受けてから数ヶ月から時には数年後に発生することもあります。縫合糸に対する生体の免疫過剰反応で発生すると考えられており、完全摘出と免疫抑制剤の投薬(場合によっては生涯)が必要になる起こってしまうと非常に厄介な合併症です。肉芽腫は摘出しづらいことが多く、完全には摘出出来ない場合もあります。時に、尿管を巻き込んだり、膀胱の中にまで進入癒着したり、腎臓に深く食い込んだり、腸にがっちりと癒着したり、肉芽腫から皮膚にトンネルを作ったり、糸を中心に非常に重度の癒着浸潤を起こします。場合によっては、完全切除のために腎臓・尿管の転位術や摘出、腸管の切除・吻合術が必要になることもあります。あらゆる縫合糸で発生することがわかっております。
そこで当院では、避妊および去勢手術の際、エルベ社のVIO高周波手術システム(バイクランプ)という血管をシールすることができる特殊な機械を使用し、縫合糸を使用しないテクニックを用いて実施しております。なお、その際、特別な料金はいただいておりません。